北海道札幌英藍高等学校
北海道札幌英藍高等学校
今年度の郷土研究部は新入生1名と、新しい副顧問の先生を2名迎えて活動することになりました。新年度最初の活動は4月26日(土)、白石消防署に隣接する札幌市防災センター見学に出かけました。昨年度本校養護教諭から、秋の防災教育につながるような巡検をして成果をポスターなどにまとめてもらえないかという依頼を受けていて、少し時期は早いものの今回見学へ行くことにしました。3年次生2名、2年次生3名、1年次生1名、顧問の菊池教諭・山口教諭の計8名での活動となりました。
地下鉄東西線南郷7丁目駅に集合し、札幌市防災センターへ向かいました。
センターへ到着すると、テレビ番組の取材が来ている関係で最初に災害体験をすることになりました。(某局の番組で、人気お笑いコンビの錦鯉さんと人気女性アナウンサーのT口さんをお見かけしました!(^^)!)
地震体験(関東大震災レベルの揺れ)、暴風体験(風速30m・3Dメガネ使用)、火災体験(煙を使用した避難訓練)、消火体験(消火器の消化率をモニターで表示)、災害バーチャル体験(3Dメガネ使用)により、展示物を見たり説明を受けるだけでは得られないリアルな経験を得ることができました。
その後、展示している消防車を実際に見て・触れて、また最近の能登半島の地震も含めた災害に関わる展示物を見ることで、学校の授業だけでは知りえない貴重な情報に触れることができました。
生徒たちは以下のような感想を述べていました。
・様々な災害を体験し、注意点や危険な行動などを知ることができた。
・地震に備えて家具をしっかり固定することの大切さを改めて学んだ。
・消火器を使うときの大切なポイントを身近な人にも伝えたいと思った。
・展示を見るだけでなく災害についてや消火器の使い方の体験などもあり、子供も学ぶことができる施設であった。
・災害の状況別の逃げ方や防災グッズを季節ごとに変えるなどの話が、とても勉強になった。
・防災に関わる様々な体験をした後に災害対策映画を観ることで、より実感がわいた。
・防災センターの存在自体を知らなかったので、見たこと・聞いたこと・体験したことがすべて勉強になった。
・テレビ取材が来るほど有名な場所であることに驚いた。
5月の活動は、北海道近代美術館の特別展を鑑賞する予定です。
本日は今年度の修了式でした。昨日、先生方の人事異動が新聞等でも報道され、副顧問として郷土研究部を支えてくださった武藤先生が転出されることとなりました。放課後に社会科教室にて、惜別の場を設けました。武藤先生から転出のご挨拶と、部員への温かいお言葉をいただきました。
武藤先生、北の地から郷土研究部を見守って下さい。そして武藤先生にも私たちの活動内容が伝わるように、これからも情報発信を頑張ります。
郷土研究部3月の活動は、3月16日(日)に小樽巡検に出かけました。昨年も3月の活動は卒業生との惜別の場として3年次生にも参加してもらい、過去に訪れたことがある思い出深い場所ということで小樽にしましたが、今回も同じ形になりました。行き先は3年次生の希望で、小樽市総合博物館運河館、北一ヴェネツィア美術館、そして堺町通り商店街でみんなで食事、となりました。3年次生2名、2年次生2名、1年次生4名、顧問の菊池教諭・武藤教諭の計10名での活動、と久しぶりに全員がそろいました。
JR札幌駅に集合し、小樽駅へ向かいました。
小樽駅から小樽市総合博物館運河館へ向かいましたが、博物館の隣にある観光案内所がルタオの店舗に替わっていて驚きました。消防犬ぶん公と記念撮影後に、ルタオ店内を少しのぞいてから博物館に入りました。
博物館は第一展示室に小樽の歴史ブースと復元商家があり、主にアイヌの時代から北前船で栄えた江戸時代、そして明治時代を経て最も小樽が栄えた大正時代について様々な資料展示がありました。第二展示室は小樽の自然・小樽の遺跡をテーマに、こちらも動物の骨格や昆虫の標本、遺跡から発掘された土器などが大量に展示されていて、生徒たちは興味のあるものを自由に見学していました。
博物館の後は北一ヴェネツィア美術館へ行きました。時間がなく1階のミュージアムショップのみの見学となりましたが、美しく手の込んだ(そして大変高価な!!)ガラス製品の数々に、部員一同大変驚いていました。(写真撮影不可のエリアが多く、中の写真は1枚だけです。)用事があって早く帰らなければならない3年次生には、ここで色紙とプレゼントを渡しました。
その後、商店街を散策しながら海鮮丼のお店で食事をし、帰りの電車に乗る前に小樽駅の待合室でもう一人の3年次生に色紙とプレゼントを渡しました。3年次生の二人からは、後輩たちへ温かいメッセージが送られました。
生徒たちは以下のような感想を述べていました。
・昔の小樽は火事が多かったため石造りの倉庫が建てられたこと、大阪は江戸時代は大坂(おおざか)と呼ばれていたことを知った。
・北前船が200トンもの荷物を運んでいたことに驚かされた。
・鰊盛業図屏風からニシン漁の様々な作業を知ることができた。
・運河館がとても面白かったので、本館にも行ってみたくなった。
・運河館の見学で、去年見てきた開拓の村とのつながりを感じた。
・博物館で昔の小樽について学んだ後、外で展示にあったのと同じ造りの建物や人力車を見かけてタイムスリップした気分になった。
・いろいろなガラス製品の中で、生き物の作品の再現力の高さがすごかった。
・外国人観光客が多く、案内やお店のメニュー表にいろいろな外国語が書かれていたのが印象的だった。
・外国人観光客について、中国などのアジア系だけでなく欧米人もたくさん見かけた。
・3年次生の先輩方が今回で卒業し、部長として次年度はどのように活動を進めていくのかなど、色々な事を改めて考える巡検となった。
今年度の活動は今回が最後でしたが、来月からは新入生をたくさん勧誘して、また楽しく活動していけるように部員・顧問一同頑張っていきます。
またまた更新が滞りました。すみません。年明け1月は活動報告のまとめに費やし、2月と3月にそれぞれ巡検を行いました。
郷土研究部2月の活動は、2月1日(土)に大通公園から中島公園にかけてまち歩きをしました。10月の平岸地区巡検でお世話になった杉浦正人さんの本(「さっぽろ探見」、北海道新聞社)を参考に、札幌中心部の気になる所を1年生が選んで見てきました。今回は3年次生1名、2年次生2名、1年次生1名、顧問の菊池教諭・武藤教諭の計6名での活動となりました。
地下鉄大通駅に集合し、最初に日本基督教団札幌教会へ向かいました。
この教会は八角塔が特徴的な石造りの教会で、1904(明治37)年に建てられました。札幌は明治時代、開拓を指導するために来た外国人の影響もあり、キリスト教の布教が盛んとなり、この教会もその名残の一つです。残念ながら中を見学することはできませんでしたが、外観から雰囲気を感じることができました。
札幌テレビ塔の南側に位置し、この教会から見える場所に札幌北光教会があり、こちらにも来てみました。建物が近代的で石造りとは対照的なのが印象に残りました。
教会を見た後は、雪祭り会場設営でにぎわう大通公園に立ち寄りながら、本にも出ている札幌軟石の蔵を見学しました。込み入った飲食店街の中にあり、あっけない印象もありましたが、平岸地区巡検でよく見かけた札幌軟石が使われていることははっきり分かりました。
札幌軟石の蔵を見た後は札幌中心部のお寺を見るということで、少し離れた日泰寺(南6西10)を訪れました。残念ながら外観だけの見学になりましたが、すすきのから石山通方面へ向かう形となり、札幌の中心部とはいえなかなか訪れる場所ではなく、大変興味深かったです。
最後はさっぽろ雪まつり協賛行事「ゆきあかりin中島公園」が行われている、中島公園へ向かいました。ライトアップのイベントは夜に行われるのであまり人がいないと思いきや、外国人を中心にたくさんの観光客がすでに訪れていて驚きました。
生徒たちは以下のような感想を述べていました。
・教会はお祈りや賛美歌を歌う以外にも、色々な人が集まってイベントを行っていることを知った。
・思っていたよりも近場に異なる宗教の建物が多くあり、神社の方では観光目的で来られている人もいて驚いた。
・雪祭りの雪像を作る過程を見ることが初めてで、新鮮な経験だった。
・雪祭り会場や中島公園以外でも、たくさんの外国人観光客がいた。
・外国人観光客が、どんなところに魅力を感じて来てくれているのかが気になった。
郷土研究部12月の活動は、12月14日(土)に北海道博物館を見学しました。前回も述べましたが、ここ数年秋に開拓の村と北海道博物館をセットで見学しています。互いに関連が深いので、何度来ても新しい発見があります。今回は菊池教諭の大学時代の後輩で、博物館の学芸員を長年勤めている会田理人氏から見学前にいろいろな説明を受けることで、より深く学ぶことが出来ました。今回は3年次生1名、2年次生1名、1年次生2名、顧問の菊池教諭の計5名での活動となりました。
地下鉄東西線新札幌駅に集合し、バスで北海道博物館へ向かいました。
最初に学芸員の会田さんから博物館についての簡単な説明から・・・でしたが、3年次生からなぜ学芸員を目指したのかなどの積極的な質問もあり、当初15分程度の予定が30分以上のお話となり、嬉しい意味で予定が狂いました。1・2年次生も目を輝かせながら、話に聞き入っていました。
その後、展示物の見学に移りました。最初の考古学分野、そしてアイヌと和人の関わりなどの歴史分野は菊池教諭から簡単に説明をしましたが、明治時代以降からアイヌ文化のブース、そして開拓期~現代に至る部分は生徒たちが自由に見学をしました。最後に特別展の「北海道のお葬式」も見ましたが、印象的な展示が多く生徒たちも驚いていました。
生徒たちは、以下のような感想を述べていました。
・最初のブースでは、北海道を中心とした周囲との距離感を目で見て感じ取ることができ、説明だけではなく肌でもそれを感じることが出来た。
・今回はたくさんのものを意見を交わしながら見ることが出来た。前回きちんと見ていなかったことや気づかなかったことなどに着目できて良かった。
・ニシンは食用よりも肥料に加工されて販売されることの方が多かったことを知った。
・学芸員さんの話を聞いて、博物館の新たな見方や楽しみ方を知ることが出来た。
・アイヌの服を作るのにどれだけの材料と時間を使うのかが気になった。
・学芸員になるのがとても難しいことが分かった。
・世界規模で見ると、北海道よりも北にある地域がたくさんあることに気づいた。
・2階にあった昔の人の生活を模した家が見たことのないものが多く、他にはどのようなものが生活する上で使われていたのかが気になった。
冬休みは活動を休み、休み明けの1月中はこれまでの活動報告をまとめる時間に充てる予定です。
また、教職員と生徒との連絡手段について、次のように規定しています。
教職員と児童生徒との連絡手段に係わる規定(H27.6改定).pdf