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2024年10月の記事一覧

郷土研究部 9月の活動

 郷土研究部9月の活動は9月7日(土)に、昨年の同時期と同じく「豊平館見学・札響演奏会鑑賞」を行いました。豊平館と演奏会会場の札幌コンサートホールKitaraはどちらも中島公園内に位置しており、歴史的建造物の見学と音楽鑑賞を同じタイミングで楽しむことができました。今回は3年次生1名、2年次生2名、1年次生2名、顧問の菊池教諭の計6名での活動となりました。

 地下鉄南北線中島公園駅改札前に集合し、最初に豊平館へ向かいました。

  

 

 豊平館は、北海道開拓使が開拓使直営の洋風ホテルとして1880年(明治13年)11月に建築したのが始まりで、明治・大正・昭和と3代に渡り天皇家が訪れた由緒ある建物です。1964年(昭和39年)には国の重要文化財に指定されていて、2011年(平成23年)までは市営結婚式場、現在は交流施設として歴史的な展示物の紹介や演奏会会場、会議室としての利用など様々な形で活用されています。またボランティアガイドも常駐していて、本校も過去に何度かお世話になっています。今回もご案内をいただいて、豊平館見学を通して明治時代から現在に至るまでの北海道開拓と札幌の歴史を知ることができました。

   

 

  

 豊平館見学後は、隣接する札幌コンサートホールKitaraへ向かいました。

 

 

 当日の演奏会は札響名曲コンサート「鉄路は続くよ、どこまでも 続オーケストラで出発進行!」というタイトルで、鉄道に関連した曲を集めた珍しい、しかし親しみやすいコンサートでした。出演者は以下の通りでした。(敬称略)

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指揮:秋山和慶  お話と朗読:市川紗椰  歌:ベイビーブー

お話と構成:岩野裕一  管弦楽:札幌交響楽団

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 生徒たちはダイナミックなオーケストラの生演奏だけでなく、人気グループの歌やコンサート構成者と指揮者の軽妙なトーク、人気女優の朗読とオーケストラの見事なコラボレーションなど、普段のオーケストラコンサートでは味わえないような様々なパフォーマンスを、存分に楽しむことができました。

 生徒たちは、以下のような感想を述べていました。

・昨年も見学した豊平館だが、新しい学びを得られた。豊平川はアイヌ語由来だが、豊平館は「札幌が豊かで平和な街になるように…」という願いが込められている。

・新しいメンバーと出かけたので、いろいろなことを話して自分とは違う意見を共有できて良かった。

・豊平館の内装が、柱の形や鏡によってより広く見せようとするなどの細やかな気配りがされていて驚かされた。

・ガイドの方の細部にわたる案内のおかげで、たくさんの知識を得られた。

・普段はクラシックやオーケストラの音楽を聴きませんが、実際にコンサートに来てみるととても楽しかったです。特にいろいろな自然などの風景を表現していたところに関しては、オーケストラの規模での演奏ならではの良さが感じられました。

・座席が演奏者の後ろ側で、普段見る視点とは別の見え方・聞こえ方だったので、その点でも楽しめた。

・「夜行郵便列車」は、夜は重く暗い音色だったが、夜明けの時は明るく軽やかになっており、時間の流れを感じることができた。

 10月の活動は、豊平区で平岸マルシェを見学する予定です。