北海道札幌英藍高等学校
北海道札幌英藍高等学校
今月の活動は、5月18日(土)に札幌市資料館と北大植物園へ行きました。両施設とも札幌の中心部にあり駅からアクセスしやすく、札幌の歴史と自然を同時に学べる良い機会となりました。今回は3年次生1名、2年次生2名、1年次生4名、顧問の菊池教諭の合計8名での活動となりました。
地下鉄大通駅に集合し、大通公園の中を通りながら札幌市資料館へ向かいました。
ライラック祭りやラーメン・フェスの準備をしている中を通過していきましたが、途中で北海道開拓に尽力したエドウィン・ダンと黒田清隆の像前で記念撮影をしました。昨年春にエドウィン・ダン記念館へ行った時のことを思い出した部員もいました。
大通公園の最も西側に位置する札幌市資料館の前には庭園があり、札幌の姉妹都市瀋陽(中国)とのつながりを表す獅子像や、美しい植物がたくさんありました。
札幌市資料館は大正15年(1926年)に札幌控訴院(今日の高等裁判所に相当)として誕生した建物が、現在は資料館として市民に開かれた施設となっていて、令和2年(2020年)に国の重要文化財に指定されました。
内部は刑事法廷展示室やまちの歴史展示室、貸しギャラリーなどがあり、当時の裁判の様子を体験したり、札幌の発展の歴史を学んだりできる興味深いものでした。茨城県の中学生が修学旅行の自主研修に来ている場面にも遭遇し、生徒たちは価値ある施設であることを実感していました。
札幌市資料館見学後は、徒歩15分ほどで北大植物園に到着しました。北大植物園の歴史は明治10年(1877年)、札幌農学校教頭だったクラーク博士の進言に始まり、後に初代園長となる宮部金吾氏の計画・設計で明治19年(1886年)に開園しました。(日本で2番目に古い植物園だそうです。)様々な植物に恵まれているだけでなく、北方民族資料室には貴重なアイヌ・ウィルタ民族の生活資料が、博物館には南極観測で活躍した樺太犬タロや世界唯一のエゾオオカミの剝製など、大変貴重な資料があり、郷土研究部として学ぶものの宝庫でした。生徒たちは博物館も植物園内も、大変興味深く見学していました。
生徒たちは以下のような感想を述べていました。
・札幌市資料館の交通や札幌軟石の展示について、今まで訪問した施設や篠路の歴史とリンクする部分も多く、知識をより吸収できた。
・昔は書記など、裁判官以外の人も法服や帽子を身に着けていたことを初めて知った。
・裁判所のテーミス像を後から調べたら、ヨーロッパでは正義の象徴として街中でも見ることができることが分かった。
・札幌の様々な地名の由来や歴史を知ることができて、札幌についての知識が深まった。
・北大植物園の博物館に展示されていた、宮部金吾氏の内村鑑三氏・新渡戸稲造氏と英語でやり取りした手紙や、漢文で書かれた儀式の式辞に驚いた。
・エドウィン・ダン記念館で見たオオカミ絶滅の話や、北大博物館で見たのと同じような英語のノートがあり、これらのことを部活のポスターを通してもっといろいろな人に知ってもらえるよう頑張りたいと思った。
・アイヌ民族について、今までは日本から見た情報しか知らなかったので、他の国ではどんな風に考えられているのかにも興味を持った。
・開拓以前の札幌の植生を知ることができた。またアイヌの熊送りの動画は大変興味深かった。
・博物館内の動物の剥製や、瓶内にホルマリン漬けになった蛙・蛇・トカゲなどがとても印象的だった。
・一年生全員が参加しての活動は今回が初めてだったが、前回同様仲良くできて、日常のポスター作成作業で交流が上手くできているからだと感じた。
来月の活動は、北大祭の外国人留学生によるエスニックフードコートと、北大博物館の見学を予定しています。
令和6年度最初の活動は、4月20日(土)に北海道神宮と円山動物園へ行きました。新入生を迎える体験入部という形で、昨年4月と同じ内容になりました。今回の活動前後で1年次生4名、2年次生1名が入部し、今年度の部員は3年次生2名、2年次生2名、1年次生4名の合計8名でスタートとなりました。(少なくともこの10年では最大の部員数だと思います。)今回は3年次生2名、2年次生2名、1年次生3名、顧問の菊池教諭の合計8名での活動となりました。
地下鉄円山公園駅に集合し、最初は北海道神宮へ向かいました。
天気はあまり良くありませんでしたが、週末ということもあり、外国人観光客も含めてたくさんの人が来ていました。北海道開拓に合わせてできた神社であり、北海道の歴史に関わるものがたくさんありました。初詣で家族で来たことがあるという生徒は複数いましたが、神社内の歴史に関わるものを見るのは初めてという生徒も多く、興味深く見学していました。
神宮の後は、隣接する円山動物園へ行きました。
最初は全員でゾウ舎を見学しました。ゾウの生態を観察できるだけでなく、東南アジアのゾウを取り巻く環境や人々との共生、環境破壊問題など多くのことを学べる施設でした。ゾウ舎の見学後は、各々で見たい施設や動物を巡るフリータイムを取りました。生徒たちはそれぞれお気に入りの動物がいたようです。
生徒たちは以下のような感想を述べていました。
・たくさんの新入部員が加わったことにより、それぞれ気に入った動物についてや知識の交流など、お互いより多くのことを学べた日になったと思う。
・新入部員が多く入ってくれて、人数が少ない時よりもできることが増えて良かった。
・神宮は寒さ&霧雨の中で、桜も咲いていた。露店が多く出ていて、また外国人観光客もたくさんいて「インバウンド需要」という言葉を思い出した。
・ゾウ舎では、野生のゾウの生活スタイルと似たものになるよう工夫していることに驚いた。また各動物に合わせたエサやりのタイミングや習性、育った環境により近づけるなど、たくさんの配慮を知ることができた。
・円山動物園に6年振りくらいに来たが、当時と比べて動物の数や種類が変わっているように感じた。
・神宮も動物園も、以前来た時とは違う視点で見ることができて良かった。例えば小さい頃は解説文を読むことはできなかったし、動物を見るだけでなく野生ならどうなのかと考えるなど、自分が成長した部分も感じることができた。
・初めての活動参加で不安もあったけれど、先輩方が優しく、先生の説明も詳しくて分かりやすくて良かった。
次回の活動は5月後半に、札幌中心部にある札幌市資料館と北大植物園の見学を予定しています。
令和7年度高文連石狩支部囲碁将棋春季大会について
申込書ファイルをダウンロードし、申込書に必要事項を入力の上、ファイル添付にてメールでお申し込みください。
締切は4月21日(月)です。
なお、「春季大会開催要項.pdf」で、参加料の訂正が入りました。
・春季大会開催案内 2025春季大会の開催について(ご案内).pdf
・春季大会開催要項 2025春季大会開催要項(修正).pdf
・大会参加申込書 2025春季大会申込書.xlsx
・顧問会議開催案内 2025春季大会顧問会議の開催について.pdf
・個人肖像権承諾書 2025春季大会個人肖像権承諾書.docx
また、教職員と生徒との連絡手段について、次のように規定しています。
教職員と児童生徒との連絡手段に係わる規定(H27.6改定).pdf