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郷土研究部

4月の活動

 今年度最初の活動として、4月29日(金・祝)にサケのふるさと千歳水族館へ出かけました。本当は昨年度3年生が卒業する前に一緒に出かけたかったのですが、コロナの影響で叶わず、今回やっと訪問が実現しました。参加者は3年次生2名、2年次生1名、顧問の菊池教諭と武藤教諭の計5名でした。 
 JR札幌駅に集合し、新千歳空港行きの快速エアポートで千歳駅へ向かいました。千歳駅から徒歩10分程度の近距離にあり、道の駅に隣接していることから車で訪れる人もたくさんいました。

  

 「日本最大級の淡水魚水族館」という触れ込みどおり、入口から最初にお目にかかる「サーモンゾーン」・「支笏湖ゾーン」では、サケ以外にイトウやチョウザメなどサケ科の仲間やヒメマスを見ることができました。また「体験ゾーン」や「カイツブリ水槽」では、ドクターフィッシュに触れたり水鳥のカイツブリを至近距離で観察することができました。

    

 さらに「千歳川ロード」・「世界の淡水魚」・「水中観察ゾーン」・「なるほど⁉サーモンルーム」などのエリアでは魚以外の水辺の生物のことや、アイヌの人々・北海道開拓に関わるサケの利用法など、様々な視点で自然を学ぶことができました。

   

 見学を終わりかけた頃、サケの稚魚の放流体験の案内があり、コップに入れた稚魚を川に放流することができました。観光客の方々も歓声を上げて楽しんでいて、貴重な経験になりました。

   

 生徒たちは次のような感想を述べていました。

・サケと人間の関わりの歴史やサケの放流について、様々なことを学ぶことができました。ドクターフィッシュの体験は面白かった。
・他の水族館では見られないものがたくさんあって興味深かった。あと親サケがボロボロになって卵を守っているのがすごいと思った。感謝して食べます。
・タレントのさかなクンが来たことに関する展示に驚いた。また近くに公園や道の駅があって、とても良い場所だったと思いました。

 次回の巡検は小樽方面を計画しています。

【2022年度】郷土研究部の紹介

【2022年度】郷土研究部の紹介

 今年度は4月末の段階で新入部員がおらず、2年次生男子1名、3年次生女子2名の計3名で活動をスタートすることになりました。(顧問は菊池教諭、武藤教諭の2名です。)
 これまでと同様、文化的活動と自然観察活動を組み合わせながら、月に1~2回程度、土曜日を中心に巡検を行っていきたいと思います。部会以外でも連絡を密にして、巡検の企画や活動報告の展示物作成のための打ち合わせを重ねていく予定です。一昨年度・昨年度はコロナ禍で例年の半分程度しか活動できませんでしたが、今年度は毎月必ず巡検に出かけたい、と部員一同張り切っています。校内での活動場所は2階ホールまたは社会科教室です。
 なお新入部員はいつでも募集中です。気軽に声をかけてください。

 

(今年度最初の巡検、サケのふるさと千歳水族館にて)

惜別の場

 年が明けてから初投稿です。1月に冬休みが明けてから、北大博物館や北海道博物館、千歳水族館の見学など活動の計画を立てていましたが、すべて蔓延防止の関係で出かけることができませんでした。本当は2月末に受験を終えた3年生も交えて、惜別の集いを兼ねた活動をしたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。
 卒業式前日の2月28日(月)、卒業式予行前の昼休みに短時間ではありましたが、3年生と後輩たちの惜別の場を設けました。卒業する2人は道内の大学に進学するということなので、都合が合えば新年度の最初の活動にOBとして来てくれないかな、など話が盛り上がりました。手作り感たっぷりの色紙と記念撮影で、3年生を送り出すことができました。
 3~4月にかけてはまだ先が読めませんが、新入生の勧誘と次年度の活動場所・内容について、部員と顧問でじっくりと考えていきたいと思います。

 

12月の活動

 12月の活動は11日(土)に、西区の手稲記念館と白い恋人パークに出かけました。どちらも地下鉄宮の沢駅から徒歩数分の場所に位置しており、札幌の開拓についてと、現在の札幌の観光名所を同時に見ることができる貴重な機会となりました。参加者は2年次生2名、1年次生1名、顧問の菊池教諭と武藤教諭の計5名でした。
 地下鉄東西線の宮の沢駅に集合し、最初は手稲記念館へ。手稲記念館は手稲町と札幌市の合併を記念して、昭和44年に開館しました。主に手稲方面の開拓当時の様子や、今日に至るまでの郷土の歴史を解説しており、遺跡からの出土品や古文書、生活用具などの歴史資料が多数展示されています。動物の剥製から古い土器、開拓当時の道具や文書など様々なものがあり、生徒たちは身近な場所の意外な歴史の深さに驚いていました。

         

 手稲記念館の次に、近接する白い恋人パークへ行きました。Jリーグのコンサドーレ札幌の練習場も隣にあることで有名ですが、「白い恋人」などの製造ラインが見学できる他、 チョコレートの歴史を学べるコンテンツがあります。またISHIYAオリジナルスイーツが味わえるカフェや、お菓子作りを楽しめるスペースもあることから、『観て、知って、味わって、体験できる、しあわせとお菓子のテーマパーク』が売りになっています。コロナになるまでは外国人観光客を中心にごった返している状態でしたが、今は日本人観光客を中心に、少しづつ訪問者も戻ってきている雰囲気でした。施設内は日々リニューアルしているようで、来たことがある生徒も初めて来る生徒も、新鮮な気分で見学していました。

             

 今回の巡検で、生徒たちは次のような感想を述べていました。

【手稲記念館について】
・初めて来ましたが、今の西区・手稲区になるまでの流れや、昔の機械や書類などをいろいろ見ることができて面白かったです。
・展示物でリアルさが伝わって、より詳しく昔のことを知ることができたと思う。
・ガソリンエンジンで放水する消火器(消防車?)は全くイメージがなくて、とても驚いた。

【白い恋人パークについて】
・初めて来ましたが、工場見学もできて面白かったです。また白い恋人パークの歴史や、賞味期限改ざん事件のことなども知ることができて勉強になりました。
・建物がきれいで、またクリスマス仕様の内装も良かった。謎解きも面白かった。
・館内の施設だけでなく、屋外にあったロンドンバスやタクシーなども印象的でした。

 次回の巡検は1月の予定で、行き先は検討中です。

11月の活動

 11月の活動は27日(土)に、中島公園内の豊平館見学とKitaraホールでの札幌交響楽団演奏会鑑賞に出かけました。この企画は本来は8月21日(土)に予定していましたが、コロナの影響で実施できず今回がリベンジとなりました。豊平館・Kitaraホールのどちらも建築物として大変立派で、外から見るだけでも価値の高さが分かるものでした。参加者は2年次生2名、1年次生1名、顧問の菊池教諭の計4名でした。
 地下鉄南北線の中島公園駅から徒歩5分もかからず、豊平館へ到着。元々は北海道開拓使直営の洋風ホテルとして1880年(明治13年)11月に建設され、明治・大正・昭和と3代にわたり天皇家が訪れた由緒ある建物です。1964年(昭和39年)には国の重要文化財に指定されました。生徒たちは初めて訪れるこの建物の歴史の深さに、興味津々でした。

        

 豊平館見学の後は、これもまた徒歩5分もかからずKitaraホールへ。1997年(平成9年)7月に開館した、札幌が世界に誇る音楽ホールです。今回は札幌交響楽団のボランティアグループのご厚意で、演奏会に招待していただきました。ワルツを中心とした名曲コンサートで、指揮者バーメルト氏の解説(英語‼日本語通訳付き)を交えながらの楽しい内容でした。小学生の時にKitaraホールで札響の演奏を聴いたことがあるという生徒もいましたが、高校生になって改めて聴くプロオーケストラの生演奏の迫力に大変驚いていました。

   

 今回の巡検で、生徒たちは次のような感想を述べていました。

【豊平館・Kitaraホールについて】
・豊平館は初めてで、昔の建物の造りや人々の生活の一部を知ることができて良かったた。キタラは久しぶりでしたが、大理石のオブジェの話などは知らなかった。
・豊平館は建物がきれいで、また昔の文化を知ることもできて良かった。
・豊平館は外側は洋風だけど、内部にはドアの横の札や壁にかかった書や絵など和風のものもあり、文化が混合していた。キタラは建物の外観だけでなく、建物の外や中に芸術作品があり、ホールもただステージがあるだけではなく曲線が印象的なデザインで、小学生の時に見た印象よりも面白かった。

【コンサートについて】
・クラシック音楽をコンサートで聴くのは初めてでしたが、強弱がすごくて感動しました。
・初めてステージの後ろ側から聴いて、指揮者の動きがよく分かった。強弱がすごくはっきりしていて良かった。ハープの音色がきれいだった。
・クラシック音楽をあまり聴いたことがなかったのですが、周りの人のように音楽に合わせて体を揺らしたり目をつぶったりしていると、それだけで自分も音楽の雰囲気に乗っていけるような気がしてきました。

 次回は、西区の手稲記念館と白い恋人パークを訪問する予定です。